「さぁ、やってみよう~催眠オナニー入門~」をやってみた

2010.03.30(火)01:22:50


昨日帰宅したらAmazonさんから桃ラーを超える勢いで話題と噂の「さぁ、やってみよう~催眠オナニー入門~」が届いておりましたので、早速読了いたしました。
以下書評とCDの感想をば。

さあ、やってみよう!~催眠オナニー入門~(CD付) (amazon.co.jp)


章立てからも推察できるように、「催眠オナニー」初心者をターゲットとして掛かれた本であり、DLSITEに既に数万円を投じている猛者達にとって新しい情報があるかというと、無いといった方が正しいかと思います。催眠状態とはどういうものか、催眠オナニーのヌキどころとは、といったことがネットにおける催眠オナニーのカルチャーとはまったく無関係に「これが催眠オナニーです」として紹介されており、ある種、教科書的な内容となっております。
意外なことにリコシリーズへの言及も無く、むしろネットでの催眠オナニーそのものも「こんなのもありますよ」的な取り扱いとなっておりました。
個人的には催眠音声による催眠オナニーのカルチャーそのものが、ネットを通じたリスナーと作者のコミュニケーションから生まれてきた経緯を考えると、マクロな視点での施術者(作者・読み手)と被験者(リスナー)という立場から構築された関係性によって作品が生み出されていることがないがしろにされているようで、若干残念な気持ちになったことは確かです。現在の催眠オナニー、催眠音声作品はサイトやDLSITEに公開してくださっている作者あってのものですし、作者に対してフィードバックをし続けてきた先人の体験によって作り出されてきたものだと思っていたので、カルチャーとしての催眠オナニーとしてそのあたりも掘り下げてほしかったなぁという感想を持ちました。
むしろ見所としては第二章で、ページ数で言うと19ページから28ページの約9ページなのですが、この内容がかなり面白いです。ドライ上等の訓練された催眠オナニスツにとってこの9ページを笑わずに読むことはおそらく不可能かと思います。是非お買い上げの上、一読いただきたいパートです。マキシマム失笑できます。

そういった細かい所は気になるものの、大き目の文字に挿絵や漫画もたくさん掲載されていて読みやすく、催眠オナニーというものに初めて触れるといった方とっては、催眠オナニーを多角的に紹介した良い入門マニュアルだと思います!

さて、それではツワモノ達も渇望したというプロ声優による催眠オナニーCDの方を開いてみたいと思います。

本にもスクリプトは掲載されておりますが、もちろんスクリプトは読まずにリスリングです。初めて催眠音声を聞く人を想定してレビューを書いてます。

02.擬似セックス編/金田まひる
一発目はまひるたんです。まひるたん演技激ウマ。声もかわいいし。誘導はシンプルに深呼吸からスタートして説明的に開始。いつの間にかリラックスしている自分に驚くことでしょう。よく訓練された諸氏ならリラックスしてるはず。
どこかで聞いたことのあるような展開もありつつ、突然気持ちよくなられるまひるさんに若干おいてけぼり感もありますが、まひるたんの激エロロリ声が全てをカバーしますので、安心してご勃起いただけることでしょう。催眠音声における話者の立場の明確性というものを意識して聞いてみるとよいでしょう。まひるたん最高。これは譲れない。譲らない。
23分

03.セルフ(性感増進)編/草柳順子
こちらも自律訓練法的な古典誘導。ペースが早いので意識的に意識を解放していく技が求められます。まひるたんと比較して落ち着いた読み口なので、数字の数えおろしにしっかりと意識を集中し、ただ寝ているだけでは感じられないジワっとした感覚が広がってきませんか。背中があったかい、手のひらがジワっと重くなる。そんな感覚が催眠状態と言えるかもしれませんね。ゆったりとした読み口で性感増進系の暗示をはさみつつ、落ち着いた喘ぎ声は催眠状態を妨げない質感。とにかくエロいので素敵。エロければ何でもいい的。

04.女装Mプレイ編/民安ともえ
催眠的な誘導がどういうものか、そろそろ慣れてきた所かと思います。
リラックスすること。これをまず念頭において、声に意識を集中・・・しましょう。
落ち着いた声でもっとも催眠向きなボイスになっている3作品目。民安ともえさんの圧力感のある声で、なぜか延々ファッションコーディネートされますが、女装モノということで、色々と問いかけられつつ段々とオンナノコになっていくシナリオなので、一つ一つきちんと可愛くなっていく自分をイメージしましょう。ひとつひとつの積み重ねが大事です。

CDには3作の催眠音声作品が同梱されており、それぞれが相当なエロさで催眠オナニーファンだけでなくエロボイスファンにもオススメです。催眠オナニーというニッチなジャンルが書籍化されたというだけでも、かなり重要なので内容はともかくとして催眠オナニーファンは青春の思い出代わりに一冊持っておくのもよいかと思います。催眠オナニーについてこんだけ延々語られてる本も、多分世界にこれ一冊かと。なんだかんだ言ってますが、いろんな意味でお勧めできる一冊です。

催眠オナニーの最大のコツは、ほんの少しでもいつもと違う感覚を覚えたら「オレは(ボクは)催眠にかかっている!」と強く思い込むことです。この強い気持ちが、術師の方の仕込んだ暗示に敏感に反応し、より深い催眠状態を作り出すサイクルを生み出します。「おちんちん」という言葉に、いつもよりもドキッ!とする。言葉だけなのに、皮膚感覚が鋭くなる、背中があったかく重たく感じる、なぜか言うとおりにしてしまう。そのような兆候の不思議さを、楽しんでください。催眠状態になっていく自分の体を、そのときは楽しんでください。

ネットの世界には、色々なタイプの催眠音声作品がたくさん公開されています。
作者の方の好意で無料で公開されている作品から、本格的な作りこみが行われた有料作品、ライトに楽しめる作品などさまざまな趣向の作品があなたを待っています。

この本で催眠オナニーに興味をもたれた方、是非ネットの音源も楽しんでみてください。

その際は拙作の「はじめての催眠オナニー」もご参考にいただければ幸いです(´・ω・`)ノ


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